中央タクシーさんで第3回目の語り部タクシー養成講座を行いました。
遅くなりましたが、本日はそのご報告をさせていただきます。
「語り部タクシー」とは津波の被害が大きかった仙台港周辺や仙台市若林区荒浜地区、名取市閖上地区、仙台空港周辺などをドライバーさんが震災直後の様子や復興の進行状況、震災の教訓などを乗客に「語り部」となって伝えていくという取り組みです。
個人で仙台を訪れるお客様が被災地を見たいという時にタクシーのニーズが多く、中央タクシーさんから講習を依頼され、10月から毎月1回宮城復興支援センターが講習を行っています。
講習はテキストを使っての座学からスタート致しました。
この日は天気は良かったのですが、強風の中、実地訓練も行いました。
仙台市荒浜地区→名取市閖上地区→仙台空港と回りました。


実地訓練の後、筆記テストを受けていただき、80点以上で晴れて認定となります。

語り部ドライバーさんが乗るタクシーにはこのようなマグネットが貼ってありお客様からもすぐにわかるようになっています。

この日、中央タクシーさんではすでに語り部となって乗務しているドライバーさんが
この日講習を受けたドライバーさんに勉強会という形で自身の経験をお話ししていました。
実際、私が語り部としてお客様と同行している時に語り部となったドライバーさんがご案内をしている場面に何度か遭遇いたしました。
震災を風化させない取り組みが私たち宮城復興支援センターだけではなく、他でもどんどん広がっていきつつあることを嬉しく思います。
私たちも講習を行う立場として今後も被災地の情報を積極的に発信していかなければならないと改めて感じました。
担当:木村早百合