医療法人慈全会 那須高原病院様の被災地視察ツアーに木村が同行いたしました。
河南インターで待ち合わせ、バスに乗り込み、まずは大川小学校へ行きました。
今回のお客様は那須からということもあり、出身が東北の方もいらしたので
石巻市や南三陸町を訪れたことのある方も多くいらっしゃいました。
また、テレビで大川小学校をよく見ていたという方も多かったです。
しかし、実物を前にして言葉を失う方が多かったです。
皆さん「テレビでは見ていたけど、実際見ると本当に津波の恐ろしさを感じる」とおっしゃっていました。
そして、急斜面ではありますが時間をかけて登っていれば多くの命が助かったであろう裏山を見てそれぞれが今回の震災の教訓として受け止めていただいているようでした。
大川小学校の後には石巻市立病院と漁港周辺を見学いたしました。
石巻市立病院は海のすぐそばに建っています。
周辺の地盤沈下が激しく、震災直後には敷地が海と完全につながってしまい、孤立し
患者さんと職員の方150名が4日間避難できずに取り残されてしまいました。
浸水したのは1階部分のみですが、地盤沈下により建物が斜めに傾いています。

病院の隣のアパートも2階部分を津波が突き抜けました。

近くにはがれき集積場もあります。奥に小さく見えるゴミの山が震災により発生したがれきです。

市立病院周辺は石巻市の中心部だったので病院周辺には住宅が密集していたのですが
今はこの通り何も残っていません。

水たまりのようになっているのは地盤沈下による浸水被害の爪痕です。
市立病院の近くには津波により流された車が出火し、3階建て校舎が全焼した門脇小学校もあります。
この周辺、門脇・南浜地区が甚大な被害のあった石巻市の中でも最も被害がひどいところです。
石巻市は昨年12月に復興基本計画で門脇・南浜両地区の大部分を公園にする構想を示しましたが、門脇小の校舎をどうするのかはまだ決まっていません。
市立病院は別の場所への移転・再建が決まっています。
遺族の方を想うと非常に複雑ではありますが、震災を後世に語り継ぐためにも津波の被害のあった建物が残っているうちに今回のように県外の方、また県内でも見たことのない方に見ていただきたいです。
最後になりますが、那須高原病院の皆様、トップツアー様
朝早くからお話しを聞いて下さり、誠にありがとうございました!!
担当:木村早百合
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